身だしなみ |
身だしなみは、最初に面接官の目に入る「あなた自身」です。面接官は、面接が始まった瞬間からあなたの物腰や姿勢など外見からも選考を始めています。相手に好感を持たれる身だしなみの基本は、清潔感。髪型、服装、爪、足元は、社会人の身だしなみとして、きちんと意識しましょう。不潔でだらしない格好は周囲に不快感を与えるだけでなく、「仕事に対する姿勢の低い人」と印象づけてしまうので気をつけてください。また、意外と忘れがちですが、面接前には必ず携帯電話の電源を切ってから臨みましょう。
面接は自分を売り込む商談の場ですから、商品の概観が整っていると、相手に与える印象も良くなります。自分をより良く見てもらえるように、第一印象を上げましょう。
姿勢、挨拶の仕方 |
姿勢は身だしなみと同様に面接官の目に止まるものです。立ち方一つで、面接官が判断することもあります。面接室に入る前、入った直後の立ち方は特に気をつけてください。肩の力を抜いて背筋をまっすぐ伸ばし、両足をきちんとそろえて立ちます。面接が始まる前に「宜しくお願いします」と挨拶してからお辞儀をします。上体を起こすときはゆっくり上げます。
挨拶、自己紹介は必ず面接を受ける側から持ち出すようにしましょう。最初の挨拶は元気よく丁寧にハキハキ話すことを心がけましょう。「○○と申します。この度はお時間を割いて頂きましてありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。」と挨拶をします。座る時は、女性は両足を揃え、手を膝の上で重ねるのが一般的で、男性は腰幅に軽く開いて座り、握りこぶしを太ももの上に置くのが良いでしょう。この時、足を開き過ぎないように注意しましょう。背もたれと背中の間はこぶし1つ分くらいあけ、背もたれには寄りかかりません。また、貧乏ゆすり、ペン回し、髪の毛をいじるなど、周囲に不快感を与える癖がある場合はすぐに改善しましょう。癖は自分では気がつかないものなので、家族や親しい友人に聞いてみるのもよいと思います。
キャリアフォーラムの出展企業の中には挨拶をお辞儀でするのではなく、握手を行う場合もあります。企業担当者が手を差し出した場合には、切り替えてお辞儀ではなく握手で対応しましょう。
表情 |
リラックスしながらも適度な緊張感を持つことが大切です。人前で緊張するのは当たり前ですが、その緊張をコントロールできるかどうかも重要なビジネススキルとみなされます。緊張すると変に笑ってしまって、ふてくされたような態度を取ってしまう人もいますが、態度が誠実でないと見られ、相手にマイナスのイメージを持たれかねないので注意しましょう。ブース訪問の際に笑顔で挨拶をきっちりすることで、第一印象がぐっと良くなります。
視線 |
アイコンタクトは非常に重要なコミュニケーションツールです。自分から話している時はもちろん、相手の話を聞いている時もきちんとアイコンタクトを忘れないでください。視線が浮ついていると落ち着きのない人、話に興味がない人といった印象を持たれてしまいます。目を合わせるのに抵抗がある場合は、相手の目の下あたりや鼻を見るようにすると良いでしょう。逆に、相手を食い入るように見るのも相手に居心地の悪さを与えるので、適度に視線を外すことも重要です。
話し方 |
はっきりとした口調で、明快に話しましょう。小さすぎる声やつぶやくような話し方はあまり好感が持てません。特にブースでの面接の場合は周りの音にかき消されて聞こえづらくなってしまいますので、声量には注意してください。「なんですけれども・・・〜ですので・・・〜だと思うんですけれど」と、最後まで言い切らない語尾をぼやかす話し方をされる方が多くなっています。多少は問題ありませんが、全ての語尾があいまいだと「話している内容に自信がないのかな」と思われてしまいます。緊張していると早口になったり、声のトーンが弱々しくなったりすることがありますが、焦らず丁寧に、そして自信を持って話すことを心がけましょう。
聞き方 |
相手の話を最後まで聞き、聞かれた質問の意図を把握してから答えるようにして下さい。面接官は、意図を持って質問しています。つまり、期待する答え方があるのです。それは模範解答を答えると言うことではなく、「その質問から何を知りたいと思っているのか」を考えて答えるということです。途中まで聞いて早合点をして答えたり、相手が聞きたいと思ったこととは全く別の答えを出すと、「自分に都合の良いように解釈をする人」「理解力が弱いのでは?」といった印象を与えてしまうことになります。
名刺の受け取り方 |
学生の場合、MBA生以外は大概名刺を持っていないものですので、企業担当者から渡されるケースがほとんどだと思いますが、名刺を受け取る際は必ず立って行います。面接官が複数いる場合は役職の高い人からもらいます。名刺を渡されたら立ち上がり、両手で受け取ります。受け取ったらズボンのポケットやホルダーなどには入れず、テーブルの上に並べて置きます。この際、名刺に目を通すことは失礼にあたりません。また、面接官が複数いる場合は自分から見て並んでいる順に横に並べておき、名前を間違えないようにします。学生の場合、履歴書は名刺代わりとなります。聞かれる前に、着席したらすぐ出せるように用意しておきます。
面接終了後 |
面接終了後の挨拶ですが、終了後すぐ席を立ってイスの横に立ち、お礼の言葉と一礼をします。部屋を退室するときはドアを開け、ノブは持たずに一礼し、「本日はどうも有り難うございました」「失礼致します」などと添えてドアを閉めます。また、面接が終わる前に次のステップの確認をしておくことをお勧めします。
キャリアフォーラムでの面接はブースまたはインタビュールームで行いますので、面接が終了しましたらその場で立ち上がり、挨拶をして一礼し、そのまま立ち去ります。
企業ブースとインタビュルームの違い |
企業にもよりますが、企業ブースでの面接は基本短く10~15分ぐらいと想定しておくことをお勧めします。話が弾んで30分になる場合もありますが、短めの面接で何を伝え、どのように次の面接に繋げるかが鍵となります。また隣でも同じように面接が行われていますので、気が散らないように集中して行ってください。多くの一次面接はブースで行われます。
2次・3次の面接を受ける際、または事前にアポイントメントがある場合、別室のインタビュールームで面接を受けることが多いです。インタビュルームは個室となりますので、ブースと違い静かな場所で行われます。この時、人事担当者の他に部門のマネージャーや企業の幹部・役員と面接を行う場合があります。もう少し突っ込んだ話や専門的な内容の面接の可能性がありますので、どのような質問がされるかを想定して、準備することをお勧めします。
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